ウィキッド大阪 2024/9/21㈯マチネ①

うわーブログで観劇の感想書くのなんて久しぶりすぎます。

昔から見てる人も初めての方もここから先はあくまで個人の感想ですがよろしくお付き合いください。

まずひとまず御存知ない方に雑に説明するとウィキッドは”オズの魔法使い”に登場する悪い魔女(西の魔女でしたっけ?)がどうして”悪い魔女”と呼ばれるになったのかという裏話的な物語。
何か「緑色だな」ってスルーせずに一度は見て欲しい。思ってるより深い話で1度見れば2度目が面白いし2度目を見ると1度目には気がつかなかった事が見えてきて3度目と、何度見ても発見がありその沼は深いのです。さあご一緒に。

(こんな事してた気がする)

まずこの演目をはじめてみたのは2009年。

関東で暮らし始めてしばらくすると劇団四季の劇場が関東に集中してる事に気がついて、ライオンキングのナラでファンになった濱田めぐみさんがしばらくぶりにエルフィに帰還したと知り慌ててチケット押さえて観に行き座ってるのに腰抜かして、ハァ!?なにこれ凄過ぎない?!ってなってからずっと好き。

「私たちシズ大学の同級生だったの」

ティンロン♪

かつて濱田めぐみさんが登場したらここで拍手があった。

15年前─エルファバデビューした江畑さんがそのまま東京での千秋楽を担当し、その時の江ルフィーに拍手があった。

時は流れそういう風習(?)はなくなっていたけど久しぶりの江畑さんに拍手したい気持ち満々だった。

15年前のフルパワーな歌い方とは違って連投できるような歌い方に変わってたけれど、相変わらずの倍音でしょうか?一人なのに何人もの江畑さんが歌ってるような音が聞こえる。

この日は正面に席が位置してたこともあって、前に向かって飛んでくる音をまともにキャッチできてアンサンブルの皆さんも元気で、どのシーンも見ごたえ聞きごたえがありました。

15年ぶりの大阪公演は2回目の観劇。開幕は残念ながら抽選に漏れ1回目の観劇は

のキャストで見ました。

秋本モリブル好きだった。怖い。

ウィキッドは誰もが誰かを陥れようと思って行動はしてない。

ただ自分の”幸せ”を追い求めた結果誰かを追いつめてしまった─という社会の構図を描いている物語。マダム・モリブルもそのうちの一人で、ただの意地悪婆さんじゃだめで、歩いていたらお尻でボンボン接近してきた隣の人を歩道から突き落としてただけという”幸せ(名声と権力)”を純粋に求め過ぎたがゆえの”怖さ”が欲しい。それが秋本モリブルに感じて初見でしたが大好きでした。また見たい。次も巡り合いたい。

グリンダはどちらも初見でしたが、どちらも違ってどちらも好きでした。

ただ2幕の冒頭のグリンダはこれまで見た中で山本グリンダが一番好きでした。

あそこは闇に落ちてくエルファバとの対比で、ほんのり虚しさを感じるけど自分で自分を鼓舞して洗脳して”光落ち”するグリンダだと思うのですが、歌が転調あるわりには光量の強いステージなので薄暗い印象を与えるのが凄い難しそうと思うのですが、山本グリンダのそれはビンビンに感じて今まで見たグリンダの中で一番ぶん殴られました。

あと、フィエロ。

カイサーフィエロ、見た目だけじゃなくまじで外国の王子様だった。私身近な外国人て昔の職場にいた数名のアメリカ国籍の人達しか知らないけどみんな他人の事はそこまで興味なくて日本人の自分からすると良い意味で境界があった。フィエロは何も考えてないというか他人に興味を持たないからこそ介入してこなくて人によってはとてもつき合いやすい人という私の認識があって、それが凄くしっくりくるフィエロだった。

特に、銅像のところでグリンダのボックにネッサ誘ってあげてのやり取りを見るフィエロ。

あれが「へーやるじゃん?」てな感じで細かい演技してて、微笑んでるのだけど、まあそれはそれで俺には関係ないけど!なんか楽しい事ない?ある?じゃあ決まりだ!が凄い良かった。

武藤フィエロも良かったよ!シズ大学というより日本の大学に通ってそうだったけど、歌もダンスも良かった。江ルファバとの声の相性も良かった。

ヤバイよね。ここ。

私は映画のワンシーンが見えたもの。

ダンスホールにエルフィが入ってきて「…なに?みんなに笑われて…る?」の視線の先にグリンダ。グリンダの背中越しのエルファバの強い瞳の中に宿る小さな傷心。

が!!!!

私の中で、かわいそうなエルファバは江ルフィが群を抜いてる。濱田さんが一番大好きなエルファバだけど、その濱田さんも私の中で江畑さんのかわいそう感にはかなわない。

15年を経て、経験値爆上げして貫録も出て来た江畑さんなので初期江ルフィに比べたらかわいそうも目減りしてたけど、でもぐっとくる。

ネッサはあんなピンクいドレスをきっとパパが用意してくれたのだろうけど、エルファバにはなくて、工夫した結果きっと制服のワンピース部分をドレスとしてやってきたんだよぉぉぉぉと胸いっぱいになってて気がつかなかったのだけど、夫が

「みんなが踊り始めてその輪の中心に入りながら、江ルフィが両頬をごしっ・ごしっって涙をふくようなしぐさをした後嬉しそうにしたらしくてそれ見て涙が止まらんかった」って言ってた。

何それ見逃した。泣く。

あ!!話は前後するけど、私死ぬほど「大嫌い」が好きなのだけど「どうしたのグリンダ」のところで「ほら出たよ」みたいな江ルフィの演技を見ながら思ったんす。

江畑さんは浅利慶太氏が存命の時に誕生したエルファバなんだよなーって急に思ったんです。どの角度から見てもエルファバでちょっとしたしぐさがぬかりなくてそんなことを思ったんです。

この気持ち何かしら 見たとたん気づいたの イライラと ムカムカが どうしても 止まらない

のところ、ちょっと小林幸子氏的な技法使って語尾をプツッと切らす感じで歌ってて15年前と違うって思ったけど、やっぱり大嫌いは大好き。

あれ私のために10回は繰り返してから「静粛に」に移って欲しい。

そして舞いあがるエルファバを見ながら思ったのです。

15年前の東京千秋楽を担当した江畑さんを見て「今まで濱田さんを追いかけて観劇してたけど、いつか江畑さんを追いかける事になるんだろうなあ…凄いエルファバ出て来た」って思ってたその通りになったなとしみじみしました。

いつまで四季に居て下さるかわからないけど、また遭遇したい。

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