おっ!
そしてバイ子さんのお店へ
店長に追い風!ようやく新しいバイトが!
学生さんかな?
若い女の子だし、店長もようやく助かったね…
フロアしてると色んな所に気をきかせなきゃ効率良くまわれないけど、ここの店長は優しいからすぐ慣れて出来るようになるよ。そしたらちょっぴり視界も広がってきっといい社会勉強になるよ。
まあ…
なんだか今日のバイ子さん…
あれは何?
後輩を持つ事でバイ子さんついに覚醒した?
バイ子さんの守護神・眠れる獅子が
と、目を覚ますのが見えるような─、
バイ子さんの立ち位置がおかしい気もするけど、それも敢えて後輩への愛の鞭かもしれない。
目覚めた獅子はそう簡単に出番は来ないのです。
ものすごい緊張量でやってきた新人さん。
いいよいいよーがんばれー
うちの夫がきっとゆっくりめに言うからねー
ハイどうぞ―
聞き取れず。
焦るでない。
この手のメニューはおそらく店長がわかりやすく決めてるはずだよ
長いネーミングはその内容がお客にもわかり易くしているだけで、数種類あっても他とかぶらないようにしてあると思う。
だから一言一句全てメモしなくても、この場合は「ゆばサラダ」でも「じゃこサラダ」でも通るはずだよ。
でもまあ、それを老婆心で説明したところで彼女は必死だし、仮に今注文を略そうと提案すればかえってパニックを起こすと思うし、まあよいではないか。
ここは心を育てる居酒屋だ、ゆっくりメモれ
と、テレパシーで会話しゆっくり読み上げる夫
でも無理な新人。
距離感おかしい。
でもそれ、また追加して欲しい旨を説明すると余計ややこしそうだよね、有能スタッフ・ヨコワケ君の登場を待って本気の注文にしよぜと会議で決まった。
ところがその時、彼女はあらわれた─
え?あ?え?
まじか。
まじでなのか。
ここにきてバイ子さんが急成長?
やはり眠れる獅子だったわけ?
後輩が出来ると変わるわけ?
・・え?
いやだから、
バイ子は平常運転でおおくりしております。