壁抜け男

劇場を出た所で

と、WEBサイトに載せるお客様の声収録みたいなやつに声をかけていただきましたが、素敵な笑顔でお断りさせて頂きました。

撮影スタッフさんごめんなさい。
感想はこちらに勝手に書いてます。

というわけで、いつものしょーもない事ばかり書いてる感想です。

デュティユル/飯田洋輔
イザベル/樋口麻美
部長・刑務所長・検事/青木朗
八百屋・娼婦/丹靖子
デュブール医師・警官2・囚人・弁護士/寺田真実
B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト/金本和起
C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長/川原信弘
画家/永井崇多宏
M嬢(公務員)/戸田愛子
A夫人(公務員)・共産主義者/久居史子
新聞売り/有賀光一

何かしらの拍子に壁を抜ける能力を身につけた男性が、その力を使って恋愛成就させる物語かな?と予想。

ていう壁えもん的なサービスカットはないにせよ、ほぼそんな感じだと思ってました。
全然違いました。
セリフはないに等しく、全て歌です。
ただどういうわけかセリフはなかったはずなのに、観終わった後思い返せば、それぞれの役の特徴も明確に理解できているし、まるでセリフがあったかのような感覚で記憶されています。
やり取りも心情も全てが歌なこの演目、何て言ってるかよく聞き取れるでお馴染みの劇団四季じゃないと無理だと思いました。
四季以外がこれを演じたとして何言ってるかさっぱりわからない歌が永遠続くと思うと、終わる頃にはストレスで1公演につき5歳は老けそうです。


今まで地味に素朴に生きてきた主人公デュティユル。

そんな彼が突然すごい能力身につけてはしゃぐのですが、そもそも今まではしゃいだ事がなかったので「ハチキレ方がわからず下手です」という具合の踊りっぷりが、天然なのか演技なのかわかりませんが、観ていてほのぼのしました。
もしも加藤さんがデュティユルだったら、ものすご踊り倒したあげく

「ポ… イザベルー!」って叫ぶに決まってる。


何着せても、キャラクター化してしまうのは何だろう。
ユタの時、凄いキャラクターな先生として舞台に立たれていましたが帰りに握手した時は、舞台上とは全く違って物静かな感じでほわ~んとした印象でした。
歌は正直、鳥肌たつぅ!って感じではないのだけれども丹さんはそれでいいし、あれがいい。
ラフィキでは観た事がないけどどんな風だったのでしょうか。

そして、この八百屋。
移動販売で野菜を売っているそれは世を忍ぶ仮の姿、裏の顔は春を売る女!
でも売れなくて、すっかりただの八百屋ですのくだりで吹く私。
割と八百屋ねーさんの歌詞やセリフは、直球でえげつないので

って感じです。
私はそろそろ大人なので、哀愁しか感じませんでしたが。

警官の歌好きです。

ここが聞いていて気持ちいい。
このうしろの人が他の役で度々登場するのですが、その度キャラクタが面白くてつい目がいきました。


前半、恋愛対象には絶対ならない風だったのに、デュティユルの能力知った途端の発情はなかなか面白くて、昔勤めた会社の女性上司を思い出しました。
上司が下痢しそうなくらい優しく接してくるものだから戸惑ったあの感じとディティユルの感情はほぼ同じなはず。


私元気!快便!みたいなハツラツイメージの樋口さんが、うさぎのうんこしか出なさそうな女性の役はどうだろう?と思っていたけど、非常にしっくりきていました。
こういう歌い方の樋口さんの方が私は好きです。
だから私はアイーダよりもアムネリスで観たいんです。
ところで樋口さん、久しぶりに観たけど出てきた時

とでも言わんばかりに、華やかインパクトが出てました。
とても、黄色のドレス似合ってます。
風水ですか。金運ですか。
ていうか、イザベル後半に差し掛かるまでずっと、しっとり女性と思っていたのに。
まさか、

そんな女性とは。
当日、社員旅行っぽいおじさんの団体がいました。
「何故この演目をチョイスした。」
そんな事を疑問に思う我々のすぐ近くに着席。

途中話したり、寝てイビキかいたりしないかなと心配していましたが意外と静かで安心しました。
が、しかし。

ここで、急に話し出すおじさんが1人。
家族でテレビ観ていたら急に濡れ場がやってきて気まずいあれと同じ現象が起こったらしいです。

とにかく、皆さん聞いていて気持ちがいい安心安定の歌で、テンションがあがってアドレナリンやっほー!という類の演目ではないですが楽しかったです。
リピートしまくりたいというより、次上演されたならばその時はまた観に来ようという感じです。
ただDVDが発売されたら、ながら観アイテムとして欲しいです。
あと、自由劇場で上演した方がしっくりくるような気がします。
しかし、まさかあんなラストだとは思いもしませんでした。

壁を抜けられるその特性を活かし

こうしてイザベル宅に侵入して、その時を待てば良かったのに。

憎きあいつを、その鋭利なツノで一突きしその亡き骸を壁に。

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