四季の新作ミュージカル。
コロナ禍に実施された舞台配信!参加するに決まってますとも!
劇団四季が無い世界線なんて考えられない。どうか何とかこの状況を乗り切って生き残って下さい!配信チケットももう少しお値段あげてよろしいよ!
はじまってすぐ気が付いたのは、カメラが固定じゃないこと。
引きやアップや様々なアングルに変わって見やすいし、劇場に居る時のように集中できました。
音も、円盤で見るより良い気がした。
これ、
にしたらもっと臨場感あるかもしれない。
配信が頻繁になってきたら考えたい案件。
ただちょっと音がぷつぷつ切れる時があった。うちなのか何なのかどこの問題かはわからないけど1秒ほどぷつっと音が途切れる瞬間があってその時は1音も落とすまいと
さて、内容ですが
アンドロイドが労働に従事する一方で、それを利用し過ぎた人間が職を失い職を求めデモを行っている世界線。どこかでひっそりと起動した旧型のロボ。
名前はタング。
どこかからやってきて、巡り巡って
早くもロボットインザガーデンのタイトルの意味がここに。
タングがたどり着いたその家には、関係が破たんしかけている夫婦が住んでいた。
わけあって夫は無職。なら、家の事してくれたらいいけど、それもしないので完全なヒモ。
「食べた食器は片せ」すら守れないからまあ、妻がブチ切れるのも無理はないし、SNS投稿すりゃこれはもうバズる案件。
離婚届をたたきつける妻。その上で
と言いだす夫。お前の行先はハローワーク一択だろうと我々でも思うが
彼は爽やかに笑ってる。
結果、余裕の離婚から物語は始まる──
そして、このタング。これが早い段階で可愛く思えてきてヤバい。
ロボットというよりなつっこい猫か何かの部類。
学習した通りの動作しかしないので融通が利かない分、わがままにも見えるけど、旧式のわりには高性能で時に可愛く思える。
私は心の扉を閉めその隙間から覗き見るように心掛けた。
そう思ったからです。
総じて
に見られる様な突然現れた仲間との最後には、悲しい別れがデフォルトなのできっとこれもそうだろう。嫌だな嫌だなと思いつつ。
泣いてスッキリするのは若い時だけです。年食ってくるとただただ疲れるんです。
このロボット、操作と声を2人で行っている。
劇団四季のパペットは、他の演目でもあるけれど、基本的には
でも不思議なんです。顔や体とかモロ出し状態なのに見るのは
でもそのロボット、目は動くものの当然筋肉などないので、表情そのものは変わらない。
自然と我々が後ろの人間の表情を、ロボットに投影し一体化させて見てしまう不思議
だから自分としては劇団四季の方々が操るパペットはもうパペットではなく、魂の宿った生き物だったりするのです。
だけど今回思いました。
他の演目に出てくるパペット役者さんはキャラの感情に合わせて表情を変えるけど、今回はロボットだから?表情筋は大幅に動かしてない気がした。
もしも私が感じたように、ロボットがゆえに感情と結びつく筋肉の動きをシャットアウトして演じてらっしゃるとしたら、四季のそういうところ…
よくある人間関係における感謝とか好意とか「言わなくてもわかるだろう?」は「言えよ!!」って思うけど、芝居における完全身内ネタ臭いアドリブセリフは急にリアルに引き戻されるので要らない派です。
それよりどちらかと言えば役者さんの解釈はそっと気がついて
って静かに受信するのが好きです。四季の舞台はそれがあるから好き。
ロボット修繕の旅を続けてく中で、部品を求め各国を飛び回るのだけど
色々納得するなかで、
どの国にもいる野中さん。
各国の野中さんはどれも陽気なおじちゃんだったけど後半に出てくる
悪い駿(はやお)みたいなおじちゃんはさすがの迫力で怖かった。
バイク乗ってる野中さんは、
と思ったけど。
この演目は色んな人が色んな役を兼任しているので、どれを見るのも楽しい。
サンシャイン池崎くんがいた事もあった。
まあタングの左半身は
主人公の田邊さん、確か以前ニュース番組でこのクラスの劇団員ともなると腹式呼吸がプロ過ぎて飛沫が少ない”このクラスの劇団員”として出演してたよね?
家のスピーカーでも音圧を感じる歌声でした。
全員で歌う所はやっぱり生舞台が見たかったなーって思う。誰が目立つわけでもなく色んな音が一つになってでかいモノになって迫ってくるあの感じ。やっぱり最高。
過去作品がいくつか円盤になってるけどそれより今回の配信の方が音が良く思えました。
PVで号泣した歌はやっぱり配信でも号泣してしまった。
歌詞にもあるけれど
愛し過ぎて泣いちゃう。
だいたい拾ってくるロボットちゅーのは最後大変な事になるからね。
わたしはそれ『ちょびっつ』でおぼえたから。
だから、ど偉い事になるかもしれない事を含め心して見ねばと思ったけれど話の内容は、想像してた最悪な展開ではなく、少し斜め上の理由だったしハッピーエンドで良かったし、他の演目同様、自分の内側とも向き合ったりもしました。
いい舞台だった。
タング愛し過ぎて連れて帰りたい。
主人公の彼とほぼ立ち位置が変わらない自宅警備員の私だけどたぶん
うちは庭はないから
タング in the ベランダしてたら絶対拾う
特に騒動もならず
私といつも一緒のタング
Noラーニング!
育たぬタング!